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■留学体験記

[15] 私の専攻 シビルエンジニアリング


私が修士号を取得したのは、シビルエンジニアリング。
つまり都市工学です。
都市工学は、都市区画や道路の計画、ビルの設計、水質汚濁など、人々の生活に密着した学問です。

英語が苦手なヒーロー

工学部では、数学をベースにした専門授業が多かったので、留学当初の英語がまだ苦手だった私でも、良い成績を残すことができました。
それもそのはず、渡米後、まずは学部に入学したので、そこで受講したクラスはほとんどがすでに日本で履修済みのもの。
さらに、こちとら社会での実戦経験10年というキャリアを持っています。
大学で教える基礎工学のたぐいは、簡単でした。

そこで自然発生的に始まったのが 「Takashi Seminar」 です(Takashi は私のファーストネーム)。
アメリカの大学には落ちこぼれもたくさんいます。
そんなヤツらが、成績の良い日本人留学生のまわりに集まって、テスト対策をするのです。

私は、学部に在籍していたときは、図書館で勉強していましたが、いつもアメリカ人に囲まれていました。
そして、授業で習ったこと、宿題の解き方、テスト対策をアメリカ人に伝授していたのです。
彼らにとって、私はまさにヒーロー。
英会話の苦手なヒーローだったのです。



ギブアンドテイク

数学や科学センスがないのに工学部に通うアメリカ人たち。
なぜこんな連中が工学を専攻するのか不思議でしたが、アメリカではエンジニアのステイタスが日本よりも高く、就職にも有利らしいのです。
だからといって、簡単な数学にも唸り声をあげ、すぐにお手上げポーズをするような人間が、将来、橋の設計をしたらどうなるでしょうか?

とにかく、アメリカ人が設計した橋が落橋しないよう、私も一生懸命でした。
そんな献身的な振る舞いを続けた私でしたが、いいこともありました。
それは、英語力が飛躍的に向上したことです。

アメリカ人にものを教えるには、英語ができなければなりません。
学部の授業内容は "お茶の子サイサイ" でしたが、英語については常に真剣。
工学オンチのアメリカ人に工学を教えるため、必死で彼らの言うことを聞き、必死で説明しました。
このような環境で英語に取り組んだため、私の英会話はみるみる上達しました。

大学院に進んでからは、この状況が一変するのですが、とにかく学部時代の私はとても濃い時間を過ごしていました。



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