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■留学体験記

[7] 日本人留学生は二度死ぬ 2

前回からの続きです。

自宅から500mのところで遭難しかけた私。もう懲りたはずでしたが・・・

■吹雪が一転、冬晴れ

一度は吹雪の中で死んだかと思われた私でしたが、命拾いして大学にたどりつくと、熱いコーヒーが身も心も温めてくれました。「生きていて良かった!

お昼になると、天気は回復して気温もグングン上がり、キャンパスは綺麗な雪景色。私は、今朝の出来事などすっかり忘れ、大学の図書館で夜遅くまで勉強していました。

住宅街で見た霧氷

■再び吹雪に消えた留学生

ところが、その日の夕方、今朝の寒気が再来していたのです。知人はすでに帰り、自動車はアパート。しかも、今度は真っ暗な夜です。しばらく図書館に残って様子を見ていましたが、吹雪は心なしか少しひどくなったもよう。

しかたなく私は、夜の吹雪の中へ、徒歩でアパートを目指したのでした。
「あとがき」

アメリカでの生活のスタートは、言葉の壁や文化の違いによる戸惑い、頼る人のいない不安。ほんの小さなこともうまくいかず、本当につらいものでした。そんな私を救ってくれたのは、妻の支え、そしてアメリカ人の明るさと優しさでした。

見ず知らずの外国人である私に対し、ためらいもなく手を差しのべてくれたアメリカ人たち。涙をこぼしかけたことが何度もありました。

私はこの留学で、学位や語学力のほかに、かけがえのないものをたくさん得ることができました。

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