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■オモシロ英語修得記
[ 第 11 回 ]
動詞はひとりぼっちじゃない


「命を助けて」と「手を貸して」

私が留学中に接した英語表現のなかで、「本場の英語表現」だと感じたのが "help out" です。
これは「手を貸して」「ちょっと手伝って」という意味。
ネイティブは "Would you help me out?" 「ちょっと手を貸してくれない?」と言います。

当時の私の英語力であれば、"Can you help me?" といったフレーズが思い浮かんだでしょう。
"help"は、もともと単独で使うと、「(命を)助けて」という意味です。
このような英語でも、意味さえ通じれば良いと割り切ればOKです。
しかし、これでは英語力の向上は望めません。

スラングであれ、慣用句であれ、しっかりとした英語表現をみにつけないと実社会で使える英語力にはなりません。
そこで問題になるのが、動詞の使い方です。
上に紹介した "help" と同様、英語の動詞はいろいろな前置詞や副詞と組み合わせて使います。
その組み合わせによって、微妙にニュアンスが変わるのです。
英語の達人になるには、「意味が通じればよい」ではなく、「微妙な意味合い」を大切にして正しい英語でコミュニケーションをはからなければなりません。

前置詞と副詞を大切に

もう一つ例をあげると、"believe" という動詞。
これは「信じる」という意味の動詞です。
留学前のわたしなら、「君を信じる」と言えば "I believe him."と言ったでしょう。
しかし、"I believe him." は「彼(の言うこと)を信じる」「彼の言うとおりだ」という意味。「彼自身を信じる」という意味ではありません。
「彼(自身を)信じる」「彼(の人間性)を信じる」と言う時には "I believe in him." というのが正解。

このように、英語には日本語の動詞を単独で使うと、意味合いが異なる場合が多くあります。
このような表現に多く触れ、吸収していくには実践的な英語に多く触れることが重要。
それは、テレビドラマを観たりや洋書を読んでいると、よく出くわします。

高いレベルの英語を修得するには、動詞と前置詞、動詞と副詞の組み合わせを意識しておくことが重要です。
そして、文脈から意味合いを感じながら、一つひとつ吸収していきます。
私はアメリカの大学・大学院で膨大の本を読み(読まされ)、膨大な量の会話をこなしました。
目の回るような忙しい毎日でしたが、知らず知らずのうちに、豊富な英語表現が身についていったのかも知れません。

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