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★英文を後ろかたどる
使える英語、とくにリスニングを強化したい人にとって、「英文を後ろからたどる」方法ほど、害になるものはありません。
難解な文章を読む時を除いて、英文は文頭から読んで理解するクセをつけましょう。
次の英文を見てください。
"Is there anything I can do for you ? "
直訳すると、「あなたに対して (for you)、私にできることが (I can do)、何かありますか (Is there anything)？」
日本語と英語とでは、見事なまでに語順が逆です。この文を、日本語に訳さず英語のまま瞬間的に理解できる人は、この文を含む長い文も苦にはならないでしょう。ここまでくれば、リスニング能力も相当なものです。
私は中学生のとき以来、英文を理解するため、一度読んだ後、日本語の語順にしたがい、その英文を後ろから、たどって読んでいました。
これは「訳読」とも言います。この方法は、英語を母国語としない私たちが、ゼロから英語を理解するときには有効かも知れません。しかし、基本的な英語構文を理解したあとも、同じ方法を続けるのは、害が大きいと思います。
こんな方法で、いくら長時間英語の勉強をしても、英語で会話をしたり、ニュースを聞くことはできません。英語の小説や新聞を読むにも、膨大な時間がかかります。これから、使える英語を身につけようとするなら、この「後ろからたどり読み」は、できるだけ避けた方がいいと思います。
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